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霊場恐山 (青森県 むつ市)

霊場恐山 (青森県 むつ市)
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青森と言えば…りんご!恐山!ねぶた祭り!
…あまり青森に詳しくない人のイメージは、多かれ少なかれこんな感じなのでしょうか?
というか、私がそうなのですが…(汗)

そんな訳で、青森に行った時、真っ先に向かったのが「恐山」です!
高野山、比叡山と並ぶ日本三大霊場のひとつ、イタコの口寄せで有名ですね。


osorezan1.jpg

本州の北の先っぽ、鉞(マサカリ)の形と言われる下北半島へ。
期待を胸に車を走らせていると、現れた霊場恐山の文字。

osorezan2.jpg

小雨がちらつくどんよりとした天気の中、恐山菩提寺へ。
入口で入山料を払います。

osorezan3.jpg

山門の横に見えるのが本堂、山門の奥には本尊安置地蔵殿があります。
本堂には「イタコ口寄せ」と看板が出ていましたが、やっていない模様。

osorezan4.jpg

山門の先には古い木造の簡素な建物が3軒ほど建っていました。
なにかな?と思って近づくと、これ温泉です。

osorezan5.jpg

これまた木製の引き戸を開けて中へ入ると、木製の脱衣棚があり、仕切りの向こうはもうお風呂です。
凄いレトロ!
誰も入ってないです。
全然知らずに来たので、なんの用意もなく入れなくて残念。
無料で入れるそうです。
さらに宿坊もあるみたいなので、湯治ができるのかな。

湯小屋は、ひゑの湯(神経痛、リウマチ)、古滝の湯(胃腸病)、花染の湯(吹き出物、切傷)、薬師の湯(眼病)の4つがあり、それぞれ(かっこ)内の疾患に効能があるといわれているそうですよ。
ちなみに画像は古滝の湯内部です。

osorezan6.jpg

湯小屋を過ぎ、地蔵殿を参った後は、荒涼とした風景の中に地獄が点在する方へ。

恐山は宇曽利カルデラにあり、あちこちで熱い蒸気や温泉が湧き出しています。
その噴気孔や湧き出した温泉を地獄に見立てて名前をつける、温泉地によくある地獄めぐり的なものがここにもあります。

ところどころに「無限地獄」や「重罪地獄」といった立札が立っています。
しかし、だいたいが小振りなもので、周りの景色と比べて目立った変わりはない感じです。

osorezan8.jpg

恐山はこの下北地方では、死者への供養の場です。
あちこちに石が積んであったり、亡くなった方の名前を彫ったり書いたりした石や小さな石版が置いてあったり、地蔵があったり、卒塔婆があったり、幼くして亡くなった子らを慰める風車があったりします。
人が死んだら魂はここへやってくると伝えられている通り、亡くなった方への追悼の場として、今もしっかり機能している事がひしひし伝わります。

osorezan7.jpg

そしてそんな中を進むと、なんとも素晴らしい景色の場所に出ました。
宇曽利湖です。
この湖は強酸性の為、こんなに広い湖なのに魚類はウグイの1種類のみしか生息していないそうです。

湧き出す温泉成分の為か、エメラルドグリーンに見える美しい静かな湖面、その遠く向こうに並ぶ山並み…。
とても大きな湖なので、その景色は雄大です。

この場所の名前は「極楽浜」。

極楽があるのなら、本当にこんな場所なんじゃないかと思う程の景色でした。
人の営みから遠く離れ、シーンとした中、浜の手前にある希望の鐘と鎮魂の鐘を誰かが鳴らす音が時々響いてくる。
そんな中じっと立ってこの景色を眺めていると、この世とあの世の境界が曖昧になるような、そんな不思議な感覚に襲われました。
「すごいところへ来ちゃったなぁ」と思わず口に出していました。

画像ではとても伝わらない、本当に心に残る景色です。
(特に私の写真がヒドイという事もありますが…。)
岩や石ばかりの荒涼とした場所を歩いて来た後、というのもあるのかも。

宇曽利湖の流出部には橋が架かっているのですが、そこは三途の川、現世と霊界の境界線だと言われているそうです。
三途の川を越えて、地獄を巡り、最後に極楽にたどり着く。
恐山はあの世に近い場所。
是非人の少ない時を狙って行ってみてください。
お風呂の用意も忘れずに!


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